Coaching Potential

屋久島のリトリートで感じたこと

3月末にマインドフルネスを学んでいる仲間と屋久島にリトリートに行ってきました。リトリートなので単に屋久島を楽しむだけではなく、合間に瞑想をしたり、滞在を通して感じたことをノートに書き留めたり、じっくり自分と向き合う時間がありました。

そこで感じたことをいくつかまとめてみたいと思います。

まず自分が普段いかにアクセクと動いているかを知りました。と、いうのも風景が良いところで10分瞑想するということを何箇所かでやったのですが(はたから見ると怪しい人みたいですね)、その10分の間にも2〜3組の観光客が来て写真を撮っては去っていくのです。私たちが座っていたので邪魔しては悪いと思われたかもしれませんが、そのテンポ感は日頃の自分と同じものでした。旅行先で、自分では風景を味わっているつもりでも、実はほんの一瞬その場に足を踏み入れただけで、十分味わう前に見ただけで満足して次の場所に行くということをやっているんだなということを実感しました。ましてや日常はそのような瞬間で溢れています。

そして屋久島といえば自然。屋久杉ランドというその名の通り杉の森に連れて行ってもらいました。樹齢1000年以上の杉があり、その高さはとてもカメラに収まるものではありませんでした。その古木の存在感には圧倒されましたが、その他にとても印象深かったのは倒木更新と言って倒れた杉の木の上に杉の種子が落ち、そこから新しい杉の木が生えてくる様子でした。杉の育成は時間がかかり1年でも10センチくらいしか伸びないようです。それでも長い月日をかけて、それこそ自然が“更新”していっている様子を見ると、自然の営みの力強さを感じました。

又、杉の木に種類の違う木が何本か絡まって伸びていっている風景もソコココで見ました。根や幹が絡まってもはやどこまでが杉でどこまでが違う木かわからない程です。木々が絡まった様は決して美しい姿ではないのですが、杉に絡まってでも生きていこうという生命力と、それを受け止める杉の暖かさには何やら感動すら覚えました。

そのような木々の姿を見て、今は美しく見えないことにも何かしら意味があるし、そうやって長い年月にわたって命をつなぐ様子はそれだけで周りに感動を与えることを感じました。それに比べると人間の人生なんて短いものだから、色々あっても頑張って生きていこう!などと力をもらいました。

アウトドア派ではない私が大いに自然から教えてもらった経験でした。