2ヶ月ほど前からパーソナルトレーニングを始めました。オンラインでの仕事が増えて運動不足だなぁと思っていたのと、趣味のお茶の稽古で正座から立ち上がる時の「どっこらしょ」をなんとかしたいと思っていたのです。
トレーナーの人に勧めれたのが水を1日1.5リットル飲むこと。体のほとんが水分で成り立っているので、水分を摂ると代謝が上がるという理由です。熱中症予防だけではなく水を飲むのが良いというのはずいぶん聞きますが、どうもあまり飲めなくて1.5リットルも飲むというのは想像もつきませんでした。
そこでまずは900ccを目指すことにしました。何故900ccかというと以前から持っていたボトルが300cc入りで、それを1日3回飲むのならなんとかできそうかと、、、
ボトルから直接口をつけて飲むと汚れてくるので、家にいる時はボトルからグラスに水を注いで飲むことにしました。しばらくしたら900ccは割と普通に飲めるようになったのですが、それを1200ccに増やすのが難しい。つまり1日300cc x 3回飲んでいたところから300cc x 4回に増やすのがなかなかできない。
そこでグラスを一回り大きなグラスに変えてみました。そしたらあら不思議、小さなグラスで何回かに分けて飲むのはできなくても、大きなグラスに注ぐと一口で量を多く飲めて、アッという間にボトルの水が減り、300cc x 4回がそんな苦労せずに飲めるようになったのです。
小さいグラスから飲んでいる時は多分一回に口に入れる水の量が限られているのが、グラスが大きくなったことで一回に入れる水の量が増えたのですね。とても単純な違いなのですが、人って気づかない間に手にしている容器の大きさによって自分が摂取できる量はここまで、と限界を決めているのではないかと思いました。
そしてそれは多分グラスの大きさだけではなく、日々の生活にも起きていることなのではないかと思いを馳せたのでした。つまり何かしらの枠が与えられると、自然にその枠の中だけで動こうとするのですが、その枠を取り払ったり大きくすると違った可能性が出てくる。
これは考えてみればコーチングでも良くやっていることです。クライアントさんが自分が決めてしまっている枠の中だけで動いているのではないかと感じた時に、まずはそういう枠がありはしないかと一緒に確かめ、その枠を取り払ってみるとどのような景色が見えるのかということを探索します。枠が全ていけないわけではないのですが、無意識に「これはこうよね」と思い込んでいる場合には、違う可能性を見てみるのも又良しです。
今回のグラス事件をそんな事を体感させてくれました。そして1500ccを飲むべく最近ボトルを500cc入るものに変えました(笑)