Coaching Potential

日常の中の非日常

昨年から写真撮影も私の趣味の一つに加わりました。最近はなかなか写真を撮る機会が無いのですが、先日、写真撮影の大先輩から無料のオンラインセミナーのお知らせをもらい参加してみました。

横木安良夫さんという、篠山紀信のアシスタントも務めたベテランの写真家によるお話で、セミナーのタイトルは「特別な日常と、ありふれた非日常を撮ろう」でした。

その方の今までの作品を振り返るという形式で進められたのですが、スナップ写真をとても多く撮られている方で、特にお若い頃に撮られたスナップ写真がとても興味深いものでした。ふとした瞬間の人の表情や風景も、その切り取られ方で「作品」として違うものに昇華されるという感じ。

まさにフレームの中で日常が非日常になるんですね。

セミナーの後に、セミナーを紹介して下さった大先輩からも、「写真撮影は日々の生活から自分が感じたことを写真に納めることが大事」というメッセージを頂きました。昨年は撮影練習会と称して、桜、薔薇、紫陽花を撮りに行ったり花火を撮りに行ったりしましたが、今年はスケジュールが合わずなかなかそういう機会に恵まれませんでした。なのでなかなか写真を撮る機会がないなぁと思っていましたが、そんな私が間違っていましたね。

森本裕子撮影
森本裕子撮影
森本裕子撮影

写真の題材は実はすぐ周りの日常にあるのだ!と反省し、ここ数日何か撮るものはないかと周りを物色する毎日()。でもこれが意外に難しい。バタバタと仕事先に向かっている時は周りに目を向ける余裕がないし、ダラダラとしているとこれ又、日常にある非日常に気づかない。時間があるなしに関わらず、ちょっとした瞬間やシーンを捉える感性を磨くことが大切だと思いました。

「日常の中の非日常」というのが一つのキーワードの様になってツラツラ考えてみると、もう一つの趣味の茶道はまさにその世界です。お茶室のシーンとした雰囲気はまさに非日常。そしてお茶室に続く路地と言われる小道は、日常から非日常の世界に誘う道です。お茶室はもともと都会の中でその様な非日常を味わうために作られた場所だそうです。

森本裕子撮影
森本裕子撮影

そしてたまにやっている瞑想も、目をつぶっただけで自分の周りに起きていることから少し離れて非日常というか、静かな内面の世界にいる時間です。私などは実際は雑念だらけでなかなか静かな気分に浸れませんが、そんな雑念だらけの自分を客観的に見つめる時間だと割り切ることにしています。

 こうやって考えてみると、「日常の中の非日常」に目を向ける感性を磨くやり方は他にもありそうですね。ちょっと追求したいテーマです。